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よく観察しよう!肩こりが教える隠れた病気

肩こりに隠れた病気

肩こりの男性
肩こりは国民病と言われるだけあり、多くの方が長く付き合っているのではないでしょうか。

特にコロナ禍のいま、リモートワークやオンライン授業などで同じ姿勢をとり続けたり、外出自粛での運動不足、マスクによる呼吸のしづらさ、コミュニケーションの減少、そして昨年よりも寒さが厳しかったりと肩こり要素はたくさん揃っています。

肩こりは、肩まわりの筋肉の緊張と血行不良によって起こっているものと、何かしらの病気が原因となって、その症状として起こっているものとがあります。

筋肉の緊張と血行不良によって起こる肩こりはマッサージや姿勢の改善、運動、お薬などで改善、解消することができますが、何かしらの病気が原因となって起こる肩こりは、原因となっているその病気が改善するまで肩こりが続きます。

何かしらの病気が原因となって起こっている場合、肩こり以外にも症状が出ることが多いので、長く続く肩こりに悩んでみえる方は他に何か症状が出ていないかよく観察してみましょう。

考えられる病気①四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

四十肩
四十肩・五十肩は、老化現象のイメージが強く、人によっては我慢してしまうこともありますが、肩関節周囲炎という立派な病気です。

加齢に伴って,また疲労の蓄積によって肩関節とその周辺の組織が慢性的な炎症を起こすことで、腕を上げたり腕を後ろに回すと痛みます。
下着をつける、エプロンの紐を縛るなどの動作が痛みで困難になります。
肩こりの中でもだるさや重苦しさというよりは、痛みが強く、じっとしていても眠れないほどに痛むことがあります。

肩の痛みは程度によって半年から1年半ほどで回復することが多いようです。
回復を早めるためには、軽い運動を行うのが効果的です。
痛いから、と動かさずにいると肩の動きが悪くなってしまう可能性があります。

考えられる病気②変形性頚椎症

変形性頚椎症は、加齢に伴って首の骨と骨の間をつなぐ椎間板の弾力が減少することで起こります。

椎間板の弾力が減少すると、背骨の関節椎間板に接している部分がトゲのように変形していきます。
このトゲが頸椎の間から、肩に向かって出る脊椎神経を圧迫して刺激し、これによって症状があらわれます。

首から肩甲骨、うで、手指にかけての強い痛みとしびれがよくある症状です。

加齢に伴って起こる病気のため、中年以降の人に多くみられます。
首をうしろに反らすと、首から肩にかけて痛みが生じるため、首の動きが制限されることがあります。

考えられる病気③更年期障害

更年期の女性
閉経の前後の約10年間をさすのが「更年期」。
この更年期を迎えると、女性ホルモンのバランスが急激に変化して、心や体にトラブルが起きることがあります。

この時期にあらわれる、自律神経失調症に似たさまざまな症状を「更年期障害」といいます。

更年期は女性なら誰でも通る道ですが、更年期障害の症状は、性格やストレスなどの精神的なものや、子どもの自立、親の介護といった環境にも左右されやすいもの。
人によって重かったり軽かったり、自覚がない人もいます。

また、頭痛と手足の冷えというように、複数の症状が重なって現れたり、頭痛が治ったら次はめまいというように、日によって違う症状が現れるということもあります。

検査をしてもどこにも異常がないのにつらい症状が現れるものを不定愁訴(ふていしゅうそ)といいますが、更年期の症状はまさに不定愁訴の代表といえます。

主な症状は、肩こりや頭痛、腰痛などの痛みのほかに、ホットフラッシュと言われるほてり、のぼせ、発汗や、慢性的に続く疲れ、めまい、不眠など、自分でコントロールできないイライラ、不安感などがあります。

人によって程度の差はありますが、仕事や家事などの日常生活に支障をきたす場合が少なくありません。

考えられる病気④高血圧症

一般的にいわれる高血圧症は、塩分の取り過ぎや肥満、運動不足、ストレス、疲れなどの生活習慣や、加齢、遺伝などが原因となって起こります。

高血圧の状態が持続することで動脈硬化が進行し、狭心症、心筋梗塞、心不全、脳梗塞など重篤な病気を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

しかし多くの場合、高血圧症自体は自覚症状がありません。
血圧が高いことで肩こりや頭痛、めまい、動悸、のぼせ、息切れなどの症状があらわれることがあります。

考えられる病気⑤低血圧症

一般的に低血圧症といわれているものは、その原因となる病気や身体の異常がなく、ただ血圧だけが正常値よりも低いものをいいます。

低血圧症は、肩こりやだるさ、めまい、立ちくらみ、頭痛、耳鳴り、動悸などの症状があらわれます。
その他に、なかなか起きることができなかったり、特に午前中は倦怠感が強かったりすることがあります。

低血圧症はそのほとんどが異常のないものですが、原因となる病気があって血圧が低下するものもあります。
原因となる病気は様々ですが、脱水、甲状腺機能低下症、アジソン病、糖尿病、多発性硬化症、不整脈、低ナトリウム血症などがあります。

また、急性心筋梗塞、大量出血、重症感染症などの場合は急に血圧が低下することがあります。生命に関わることも少なくないので、よく観察をして、速やかな対応が必要です。

考えられる病気⑥狭心症・心筋梗塞

狭心症とは、心臓をとり囲む血管が動脈硬化によって狭くなることにより、血流が悪くなり、一時的に心臓の筋肉が酸素不足を起こす病気です。

狭心症の特徴的な症状は、胸の痛みや圧迫感が引き起こされる発作です。

胸の痛みは、その1か所だけでなく肩や腕、顎、歯、背中、腹部などにもこりや痛みなどが併発することがあります。なかには胸の痛みを感じずに、ほかの場所のみに痛みが生じるケースもあります。
また、冷や汗や吐き気、めまいなどの症状を伴うことも少なくありません。

狭心症による症状は通常、数分で収まりますが、放置すると心臓をとり囲む血管が完全に詰まり、血流が途絶えてしまう心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

胸に激痛の発作が起こり、呼吸困難や吐き気、冷や汗などを伴うこともあります。
この激痛は胸だけでなく、肩やうで、胃のあたりに起こることもあります。

強い肩こり、痛みを突然感じたり、胸のしめつけを感じる場合は、早めに受診をしましょう。

enjuでできること

店長
ひとことで肩こりと言っても、病気の前兆であることがあります。
痛みが強い、左右のどちらかだけ、広範囲に起こる、肩こり以外に頭痛やめまい、吐き気、手足のしびれ、胸の痛みなどがある時はすぐに医師の診察をうけてください。

診察、検査の結果、異常なしの場合は、ぜひenjuにご相談ください。

肩こりの状態やその他の症状などから、あなたに合った施術やトレーニングをご提案させていただきます。
一日も早く、つらいその症状から抜けられるよう、お手伝いをいたします。

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