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増えています!科学物質過敏症による頭痛

化学物質過敏症とは?

体調不良の女の子
国民病といわれる頭痛には、ひとことで頭痛と言っても、原因となる病気がない頭痛と、原因となる病気…例えばくも膜下出血や脳卒中など…がある頭痛があります。

だいたいは原因となる病気がない頭痛で、片頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛のどれかに分けられることがほとんど。でも、それには当てはまらない頭痛のこともあります。

今回ご紹介する化学物質過敏症とは、原因となる病気がない頭痛で、さらに片頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛とも違う頭痛の種類のひとつです。

化学物質過敏症は、くも膜下出血などのような原因となる病気はありませんが、かわりに原因となるのは化学物質。

一般的には問題がなさそうな、ごく微量の化学物質を何かと一緒に飲んでしまったり、空気と一緒に吸ったり、食べ物と一緒に食べてしまったり、触ったりして、身体になんらかの不調があらわれるものを、化学物質過敏症といいます。

化学物質過敏症は、頭痛や吐き気、めまいなどの身体的な症状だけでなく、精神的に不安定になったり、記憶力や思考力の低下、いらいらするなどの症状が出ることもあり、人によって症状も、原因となる化学物質もさまざまです。
そのため、本人だけでなく、周囲の人の理解がとても大切です。

今日は、頭痛の原因のひとつでもある化学物質過敏症について知りましょう。

化学物質過敏症の症状と特徴

こめかみが痛む
化学物質過敏症は、人によってあらわれる症状が異なり、ありとあらゆる広範囲に症状があらわれます。

あらわれる症状で多いのは、頭痛です。
痛み方は人それぞれで、ズキズキ痛む人もいれば、重く感じる人もいます。
めまいや耳鳴り、目がかすんだり、目の前が暗く感じることもありますし、力が入ってしまうことで筋肉痛や肩こり、首こりという痛みにつながることもあります。

化学物質を吸い込んでしまったり飲んだことで、せき込んだり、吐き気を訴えることもあります。
口やのどの渇きを感じたり、のどが詰まるような違和感で息苦しさや不整脈に苦しんだり、全身倦怠感で動くことが億劫になることも。

また化学物質に触れてしまったり皮膚に付着して、皮膚や粘膜にかゆみや痛みが出たり、じんましん、湿疹が出ることがあります。

その他に、精神的に不安定になったり、いらいらして怒りっぽくなる人もいます。
なかには、記憶力や思考力の低下で苦しむこともあります。

このように、人によってあらわれる症状が異なるのが化学物質過敏症の特徴です。

化学物質過敏症を引き起こす化学物質

化学物質過敏症は、一般的には問題ないと言われるくらいのごく微量の化学物質によって、身体になんらかの不調があらわれてしまうことをいいます。
原因と症状は人それぞれですが、その原因の大半を占めるのが、呼吸とともに吸い込んでしまった化学物質と言われています。

原因となりやすい化学物質を含むものは私たちの身近にあふれています。

例えば、殺虫剤や防虫剤、虫よけ、殺菌、除菌などのスプレーは、霧も細かく呼吸とともに吸い込みやすくなります。

また香水や制汗剤、化粧品などは、顔の近くで使うので吸い込んでしまうことはもちろん、その匂いでむせてしまったり、頭が痛くなったりします。

シャンプー、整髪料や衣料用の洗剤、柔軟剤なども髪や布に残る化学物質だけでなく、その匂いで頭痛や吐き気などを誘発することもあります。

その他、タバコの煙や灯油、ペンなどの身体に影響があると分かりやすいものだけでなく、防臭、消臭、芳香剤など良かれと思って使っているものでも症状があらわれることがあります。

もし、ご自身や身近な人に原因のわからない頭痛や不調がある時は、これらのものが近くにないか、チェックしてみましょう。

化学物質過敏症の発症メカニズム

他の頭痛と同様で、化学物質過敏症の詳しい発症メカニズムは分かっていません。

人にはそれぞれ化学物質の許容量があり、それを超えてしまうと症状があらわれるという考えかたがあります。
花粉症と同じで、少しずつ体内に蓄積していって、それがその人の許容量を越してしまった時に発症するというものです。

特定の化学物質について、許容量がどの程度なのかを知ることはできないので、発症しないようにするというのは簡単ではありませんが、症状が軽いうちに対処することができればうまく付き合うことができます。

化学物質過敏症の症状をやわらげる方法

規則正しい生活
化学物質過敏症の症状が出てしまったら、症状が軽いうちに、素早く対処することが大切です。

まずは換気をして、きれいな空気を取り込みます。
殺虫剤や虫よけ、制汗剤、芳香剤など、なんらかの症状が出たらそれは身体に合っていないということ。
換気をして、まずは室内の空気を入れ替えましょう。
また、過去に化学物質過敏症の症状が出てしまった人は、殺虫剤などを使う時は換気をしながら行うことをおすすめします。

そしてにおいの発生源から可能な限り、遠ざかります。
たばこを吸っている人、香水や柔軟剤の匂いがきつい人から離れたり、ペンを使う時は正しい姿勢で使ったりして、なるべく吸い込まないように気をつけましょう。

生活習慣の改善で自律神経の機能を高めて、化学物質過敏症の症状が出にくいように取り組むのもおすすめです。
睡眠をしっかりととったり、軽い運動をしたりといった健康的な生活習慣を意識しましょう。
食事面では、海藻や豆類、野菜などで不足しがちなミネラルもしっかりととりましょう。

enjuでできること

店長の施術
enjuでは化学物質過敏症について、全身の調整を行うことで症状が起こりにくくなるよう働きかけていきます。

いらないものを身体の外に排出できる、循環の良い身体づくりはもちろんのこと、ぐっすりと眠れる身体づくり、軽い運動が続けられる動ける身体をつくり、症状が出にくい身体にしていきます。

また、化学物質過敏症によってすでに起こっている頭痛や肩こり、筋肉痛などの痛みについても、筋肉のこわばりを緩めます。

化学物質過敏症に限らず、頭痛はよくあることではあるけど、本人にとっては重大な悩みです。
その頭痛が少しでも軽くなったら、そして少しずつ症状が軽くなっていったら。
enjuが、あなたの悩みが少しでも軽くなるようお手伝いいたします。

お気軽にご相談ください。