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お天気と頭痛の深い関係

天気頭痛について知ろう

頭痛の女性
お天気は私たちの生活に大きな影響を及ぼします。
それは農産物や洗濯、外での活動などだけでなく、直接、身体にも影響を及ぼします。

雨が降る前は、古傷が痛んだり、関節が痛むなど経験したり、聞いたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。

寒暖差をはじめ、天気や気圧、湿度など気象の変化によって起こる不調を、天気痛(気象病)といいます。

天気痛には、頭痛やめまい、耳鳴り、関節痛、古傷の痛みなどがあります。
なかでも多いのは頭痛。
古傷が痛んだり、関節が痛むのは、中高年にあらわれますが、頭痛は年齢が関係ありません。
ズキズキ痛んだり、ぎゅーっと締め付けられるように痛むなどの症状が出ます。

気象病が起こる理由

気象病が起こる理由として、自律神経の失調が考えられます。

自律神経とは、私たちの身体の調子を正常に保つために、さまざまな機能をコントロールしている神経のことを言います。
意識して止めることのできないもの、例えば心臓の鼓動や血流、呼吸、血液の循環、消化吸収、体温の調整などをコントロールしています。

気温や気圧など気象全般の変化に、自律神経が敏感に反応して必要以上に動いてしまうことで気象病が起こります。

気象病は、年齢や性別に関係なく起こります。

特に月経のある女性が、悩まされるケースが多いです。
その理由として月経によるホルモンバランスの変化に対応するためにすでに自律神経が働いているため、さらに気象の変化に対応することで必要以上に動いてしまうからです。

また更年期の女性も要注意です。
ホルモンバランスが乱れやすくなる時期なので、気象病が起こりやすくなります。

小さなことが気になる人や、普段からストレスで湿疹が出やすい人も、気象病が起こりやすいので気をつけましょう。

気象病が起こるメカニズム

気象病は、血液に必要以上に水分が溜まってしまい、血管が拡張して神経を圧迫することで起こります。
湿度が高く、汗をかきにくくなる梅雨は特に、体内に水分を溜めこみやすくなるので、気象病の頭痛が起こりやすくなります。

ひとことに気象病とは言っても、自律神経のバランスの乱れ方は人それぞれです。影響を受ける場所によって痛み方も変わります。

気圧の変化によって自律神経が乱れ、血管に影響を受けた場合は、片頭痛が起こりズキズキと脈を打つように痛みます。
筋肉に影響を受けた場合は、ぎゅっと締め付けられるように痛み、緊張型頭痛が起こります。

気象病の対処法と予防法

軽い運動をする女性
つらい気象病ですが、気象病を根本から治すことはできないと言われています。
自律神経の感じやすさ、敏感さは、個人個人が持って生まれたもの。
自分の個性ととらえて、付き合っていきましょう。

とはいえ、じゃあ我慢しましょうというのはあまりにも他人事。
気象病に効果があるという漢方薬や鎮痛薬もありますが、症状を出にくくする方法をお伝えいたします。

①普段から余分な水分を溜めこまない身体を意識する
  気象病は、必要以上に水分をため込むことで血液に水分が溜まり、血管が拡張して神経を圧迫することで痛みが起こります。
  そのため、普段から余分な水分を溜めこまないように意識しましょう。

  例えば、運動を習慣にして汗をかける身体をつくります。
  運動はじわっと汗をかくぐらいの、ストレッチや早歩きなど軽い運動でOKです。
  運動は身体にとってはストレスがかかっている状態になります。
  軽い運動を習慣にすることで、軽いストレスへの耐性をつけ、気象変化というストレスにも対応できるようになります。

②睡眠、食事も大切にする
  睡眠の過不足は自律神経の乱れに直結します。
  ぐっすりと眠れるように、いろいろな工夫をしてみましょう。
  食事では、バランスの良い食事が基本になります。
  バランスの良い食事とは、主食、主菜、副菜、乳製品、果物が揃った食事のことです。
  また、塩分の摂りすぎは、体内に水分をため込むことにつながりますので、味付けが濃くなりすぎないように気をつけましょう。

天気予報から気象病を知る

気象予報図から頭痛をみる
気象病は、気圧の変化が通常のパターンからずれた時に、痛みを感じる人が多いです。

気象とはいっても、晴れ、雨、曇りなどの天気の変化だけでなく、気温や湿度、気圧なども大きく関係していると言われています。
暑かったり寒かったり、湿気ていたり乾燥していたり。
中でも気圧は気象病に直結すると考えられ、気圧を知ることで痛みがくることを予測できるので心の準備ができます。

気象病を感じやすい気圧の特徴
①低気圧、台風の接近時や高気圧が離れる時の気圧変化
  春や秋などは周期的に低気圧が通過し、その都度、気圧変化が起こります。
  季節の変わり目は、数日周期でこの気圧変化が起こるため、体調の変化に気をつけましょう。

②1日2回、ほぼ決まった時間で繰り返す気圧のアップダウン
  昼間に太陽光で大気が温められ、日没後には冷やされることで発生する気圧変化です。
  9:00と21:00頃に気圧が高くなり、3:00と15:00頃に気圧が低くなります。
  1日の中でも気圧変化があるので、敏感な方は気をつけてください。

③周期性のある、小さな気圧の変動
  台風や冬将軍などの大きなものではなくても低気圧が接近している時や、積乱雲が発生する時、山越えの気流の影響によっても気圧変動は起こります。
  小さな気圧の変動は、長時間続くわけではなく数分から数十分です。
  ただし、1日に何回も押し寄せてくることもあります。

日本の平均的な気圧は、春~夏にかけて低くなり、秋~冬にかけて高くなる傾向があります。
そのため、5月~10月は頭痛が起こる頻度が高く、11月~4月は低いと言われています。
そして、9月が1年で最も気象病による頭痛が起こりやすいと言われます。

気象予報図を見るのは専門知識がないと難しいですが、起こりやすい時間や時期が分かっていると、心の準備ができますね。

enjuでできること

軽い汗をかける温浴
気象病は根本から治すことはできない頭痛と言われています。
enjuでは、頭痛そのものを改善することはできませんが、頭痛が起こりにくい身体にしていくサポートをさせていただいています。

気象病が起こる理由は自律神経の失調と言われます。
自律神経はとても不安定になりやすいものですが、整体や運動で崩れにくくすることができます。
また、いろいろなことに敏感になってしまう状態も、徐々に整えていくことができます。

気象病の予防として有効である、余分な水分を溜めこまない身体=循環の良い身体は、整体やパーソナルトレーニングでつくっていくことが可能です。

ぐっすり眠る、というのは簡単ですが、ぐっすり眠ることができない身体の状態、というのがあります。
尿意だけではなく、夜中に何度も目が覚めてしまう、一度目が覚めたら、なかなか寝付けない、身体の冷えがつらくて眠れない、寝ていると背中や腰が痛くて目が覚めてしまう、などです。

enjuでは、こういった原因と考えられる状態や、予防となると言われていることができる身体にしていくお手伝いをしています。

お悩みの方は、お気軽にご相談ください。